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ナタマメの毒性

苗売り場の「健康のために煎じて飲むとよい」の貼り紙を見て、両親が余興で買って来た苗でしたが、「毒性があるらしいよ」とお友達から聞き、急いで調べました。

その結果、貼り紙のようには簡単にはいかない、ある程度の知識が必要なのだと思いました。特に食用にする時はきちんと調べてからにした方がいいようです。


1)ナタマメには毒性のあるものとないものがあります。

名称

特徴

若いサヤ

完熟豆

白ナタマメ

白い花で白い豆

毒性がない(食用)

毒性がない(食用)

タチナタマメ

淡紫色の花で白い豆

毒性が微弱(食用)

強い毒性があり危険

ナタマメ

赤い花で赤い豆

毒性が微弱(食用)

弱い毒性がある(食用)

白ナタマメは毒性がないのでサヤも豆もそのまま食用にできます。

若いサヤならタチナタマメ、ナタマメどちらも毒性が微弱なので下処理によって食用にできますが注意して使用する方がいいです。

完熟豆はナタマメまでを食用にして、毒性の強いタチナタマメは避ける方がいいです。ただしナタマメも毒性が微弱にあるので注意して、使用する前には必ず下処理する方がいいようです。


2)タチナタマメ、ナタマメを食用にする時の注意点と調理。

サヤ

収穫時期と毒性の有無
長さ10cm前後の若いサヤなら毒性も非常に弱い。

完熟種子は消化管内で栄養吸収を妨げたるコンカナバリンA、サポニン、青酸配糖体、カナバリンなど数種の有毒成分を含みます。

毒性の強いタチナタマメは使用しない。

毒性成分を抜く方法
毒性レクチンは過熱すれば不活性になり大量に摂取するのでなければ問題なし。 煮ただけでは食べられず、2日ほど水にさらしたり、調理前に塩茹でして、煮た後に2〜3回水にさらしたり、ゆでこぼしたり、炒ったり、発酵させたりして、アクと毒性を抜く。

調理法
福神漬けや煮物
生のままか塩茹でしてからかす漬けや味噌漬け。
水煮してから、2〜3回水洗いしてそのまま食べる。

白餡

煮物

金時


注:ただし毒性分の量により、毒性の消失の度合いが違うので注意。
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『ナタマメ茶の作り方』

使用する豆・・・白ナタマメの完熟豆

1)完熟豆を強火で煎り、十分に火に通ったらミキサーで細かく砕く。
(細かく砕いてから煎ってもよい)

2)ヤカンなどで煮出してお茶にする。
(黒豆などと同様に単品では味は良くないでしょうから、ウーロン茶などの茶葉と一緒に煮だした方が飲みやすそうです。

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